中古にご注意!クランクのネジ山修正

お持ち込みのパーツを使っての修理や組立てなどの場合、サクッと取り付けが出来ないケースが高確率でやってきます。
今回のケースもその中のひとつ。古いスギノのクランクです。

クランク修理前

ネジ山の一部が潰れてしまっており、お持ち込みのペダルがなかなか入っていかない。今回は運良く入り口のネジ山が少し残っていたので、それをガイドにタップを切り直しました。
 

切削油

ペダルタップに切削油を塗布して、いざタッピング開始!モンキーレンチを使ってひたすらネジ山を切っていきます。

クランクのネジ山修正
 

タッピング

行きつ戻りつ、ひたすらタッピングします。終盤には削りカスがわんさか・・・これじゃペダルも入らないですね。
 

クランク修理後

時間はかかりましたが、最後にパーツクリーナーを吹きかけて無事終了!ペダルもスルスルと取り付けできました。
 

ここでクランクのネジ山修正についてご注意を。
今回は入り口のネジ山をガイドにしてタッピングができましたが、入り口がナメているとクランクに対して真っ直ぐネジ山が切れないため、やむなくお断りするケースがあります。

またネジ山が残っていない場合、タップを立て直しても山が無いため嵌合せず、ペダルがしっかりと固定できない場合があります。
リコイルなど修理の方法はありますが、こちらもお断りさせて頂く場合がございますので、お持ち込みの際はご了承頂ければ幸いです。
 

中古パーツは選択肢が多く魅力的ではありますが、状態や独自規格など適合しないリスクが高くなります。ご購入の際は規格や状態などをご確認頂くと、より楽しいお買い物になるはず!ボクも古いパーツが好きなので、 時間があるとついついオークションサイトを眺めてしまいます・・・(仕事中は見てないですよ!)。
 

そんな当店では、秋ぐらいをメドに買い取り・中古の販売なんかもスタートする予定ですので、買ったはいいけど付かなかったパーツがあれば是非お持ち込みください!

ではではー