【Review】Hook EXT 最先端のアドベンチャーバイクの実力

8月も後半に入り猛暑のピークは過ぎたようですが、30℃以上の気温ではコンクリートジャングルや日差しに焼かれるサイクリングロードを走るのはちょっと躊躇ってしまうもの。

そんな暑い季節ですが、じつはグラベルロード(砂利道)やダートロード(荒れた未舗装路)を走るアドベンチャーライドにちょうど良い季節なのです。
それは春や秋より虫が少なく、寒暖の差が緩やかで、台風や大雨が続かない限り、道も安定していることが多いです。

夏ならではの自然の勢い全開の森や、山の中を走れば間違いなく非日常感を感じることができます。

 

20180818-5

 

さて、本題ですが先日ドイツの新進気鋭の自転車メーカーBOMB TRACKの[Hook EXT]という自転車を日本代理店様からお借りする機会があり、「これは未舗装路で試すしかない!」と鼻息荒く林道に向かったのでした。

[Hook EXT]はグラベルバイク・アドベンチャーバイクと呼ばれるジャンルの自転車。
簡単に言えば未舗装路を長い距離(数十km~100km以上)走るダートツーリング・アドベンチャーライドに向いています。

もちろんアスファルトの舗装路を走っても、太いタイヤのクッション性能で快適に走ることができるのですが、真の実力は荒れた未舗装路で発揮されます。

 

20180818-1

 

20180818-2

 

 

今回走った道は[林道越路線]
以前も所有しているスポルティーフの自転車で走ったことがある道でしたが、自転車が変わるとこんなにも変わるものかと痛感しました。

[Hook EXT]のフレームはBOMB TRACKのHookシリーズの中で最も、荒い未舗装路を走るのに適したジオメトリーで、上りでは27.5×2.1″の太いタイヤと1×11速、11-42Tのフロントシングル・ワイドレンジのギアは、どんな荒い路面でも安定感あるグリップと、チェーン落ちのない確実で余裕あるシフティングで快適に走れました。

特にタイヤの威力は抜群で、「太いタイヤのエアボリュームは正義」ということをあらためて確信したほどです。

 

20180818-6

 

平坦や下りはフレームのジオメトリーにより速く、荒い道のコーナーでも油圧ディスクブレーキのおかげでコントローラブルに走れます。
実際、未舗装路の下りでは今まで体験したことのない速度で今年一番アドレナリンが出ました。

フレームバッグやサドルバッグを装備してダートツーリングから日帰りのアドベンチャーライドなど、MTBでのライドより長い距離を快適に楽しく走れるBOMB TRACKの[Hook EXT]

普段は避けて通るグラベル・ダートロードが魅力的に見えてくるバイクです。

 

20180818-4