【Bridgestone Moulton】メンテナンスとポジション変更。

ブリヂストンモールトンのメンテンナンス、カスタムのご紹介。
中々お目にかかれない変わった形のミニベロ、でもよく聞く名前ブリヂストン。その昔、1962年にイギリスで生まれた自転車メーカー「Alex Moulton アレックスモールトン」は小径ホイールに高圧タイヤを用いたシリーズワンを発表しました。

アレックス・モールトン博士と現在のフレームデザイン。イギリスのお城でハンドメイドされているとは有名なお話。

アレックスモールトン

初期のアレックスモールトン

モールトン初期

1999年、そのシリーズワンを現代の技術で改良、甦らせようとブリヂストンとモールトンの共同開発がスタート。生まれたのが今回の主役「ブリヂストンモールトン」です。
 

モールトン/ビフォー

オーバーホールと所々気にされていた部分のパーツ交換をクローズアップしていきます。
 

まずはハンドル周りから。ご自身でドロップハンドルにカスタムしたまでは良かったのですが姿勢がきついというご相談。元のステムだと首の長さが短い為これ以上高くする事が出来ません。

モールトン/ビフォー/ステム

モールトン/アフター/ステム

スレッドステムの見た目は崩したくなかったので、そのまま首長バージョンの「NITTO」テクノミックを使いポジションアップ。
ケーブルルーティングも見直し。レバーから出たブレーキワイヤーがステムの横を通り、左右がテッペンでクロスするように取り回しました。元の状態でもスッキリしているのですが、この方がパーツの収まりは良い感じ。

モールトン/ビフォー/ハンドル

モールトン/アフター/ハンドル
 

お次は純正クランク。シルバーとブラックの配色とチェーンリングガードの存在感が気に入っているそうです。更なるクラシック感を希望され、チェーンリングの歯数を48Tから増やします。

モールトン/ビフォー/クランク

「BLUE LUG」オリジナルクランクセット「RMC CRANK SET」にスギノのチェーンリングガード。隙間からチラっと見えるのは「WOLF TOOTH」の「Drop Stop ChainRing 50T 」。

モールトン/アフター/クランク

当初はチェーンリングガードを2枚使い純正と同じようにチェーンリングを挟んでみたところ、モッサリ感が強く、重量も増加。その改善策として、チェーン落ちのリスクの無いナローワイドのチェーンリングを提案させて戴きました。ご要望のチェーンリングガードは外側だけ取付け、クラシックな見た目は残しつつスッキリさせました。

モールトン/アフター/クランク/正面
 

最後に消耗品。ゴムパーツの宿命ですが、経年劣化で良く見るとカピカピひび割れ。タイヤ、チューブ、ブレーキシューを新しくします。

モールトン/ビフォー/タイヤ

モールトン/アフター/タイヤ

モールトンタイヤと言えば17インチという特殊サイズ。タイヤはシュワルベのコジャックで走りを優先、ブレーキシューはシマノのカートリッジタイプに交換して制動力をプラス。走る系ミニベロになりました。
 

モールトン/ビフォー

ヘッドセットのグリスアップ、サスペンション部分の注油とフレームの隙間に詰まった汚れを落としワックスをかけて終了です。
かなり綺麗に乗られていたので、お預かりした時と作業後の写真に違いが少なくて残念なんですが、、、オーナー様が気にされていたハンドルポジションや見た目のバランスは好評いただきました。

桜は満開。花粉症もそろそろピーク。自転車のハイシーズンはすぐそこです。メンテナンス、カスタムのご相談お待ちしております。