買い替えの前に考えたい、フレームの載せ替えという選択肢。

店頭にいらしたお客様から頂いた、新車買い替えのご相談。シングルスピードにご興味があるそうでしたが、利便性など気になる点が多々あるようで。店頭にある自転車を前にお話を伺っていたのですが、万能選手なクロスチェックが良さそうな雰囲気。
買い替えのご予算は10万+税くらい、フレームはクロモリがご希望とのことでしたので、「それなら今の自転車からフレームの載せ替えはいかがでしょう?」と提案させて頂きました。
 

RITEWAYのシェファード

サイズが合っていなかったのですが、セール価格に惹かれて購入されたというRITEWAYのシェファード。色々とご自身でカスタムしたものの、その後なんとく放置気味に。
フレームはやや日焼けしていましたがパーツの状態は良好かつ、仕様はクロスチェックに打ってつけ。これなら買い替えの予算に収まるのではということで、フレームの載せ替えのオーダーを頂きました。
 

ヘッドチューブのフェイスカット

フレームの精度を出すために各部フェイスカットやリーミングを施し、防錆スプレーをフレーム内部に吹いておきます。

レスポの防錆スプレー

防錆スプレーの吹きつけ

鉄フレームには必須の準備工程。で、各パーツを取り付けていきます。
 

STI取り付け

シマノのSLX Vブレーキ

サドル
 

基本的にはパーツは移植していく方向ですが、ヘッドパーツとBBについては交換させて頂きました。動きに問題はなかったものの、後々の事を考えて変えておきたいというお客さまのご判断。

タンゲのヘッドパーツ

BBシェル
 

チェーンリングはお客様ご自身でナローワイドチェーンリングに交換されたものをそのまま移植。チェーンラインがトップ側に寄っていたので、BBの軸長を変更して修正させて頂きました。
 

Panaracerのグラベルキング

後輪のタイヤは状態が悪かったので、お客様と相談のうえPanaracerのグラベルキングに。交換後非常に乗り心地がよくなったとご好評を頂きました。タイヤは効果が体感しやすく、カスタムの費用対効果が高いパーツですね。

Surlyのクロスチェックのフレーム載せ替え

最終形はフロントシングルのクロスチェックに。BB、ヘッドパーツ、後輪のタイヤとコマゴマしたものは交換したものの、ほぼ移植することが出来ました。

今乗ってるクロスバイクに飽きた、または買い替えを検討なさっている方は、こんなふうにフレームの載せ替えも考慮されると選択肢がより広がります。愛着のあるパーツもそのまま使えるのもメリット。

ご興味がございましたらぜひご相談ください!